建設業許可を取るのにおすすめの資格ある?
資格って取った方がいいの?
資格があれば、仕事の幅が広がりますよ
資格を取らないといけない人
10年の実務経験がない
専任技術者になるには、2つのルートがあります。
・指定されている資格を取る
私の体感ですが、約6割の方が、
10年の実務経験を積んで、専任技術者になります。
ですが、実務経験が10年ない方は
資格を取らないといけません。
「資格を取るなんて面倒…」
「勉強には自信がない…」
実は、資格を取ることは、
それほど難しくないんです。
勉強が苦手な方でも、
1か月バシっと準備すれば問題なく受かりますよ。
資格が取れれば10年をショートカットできる
資格を取らない場合、
10年以上の実務経験が必要です。
逆に言えば、資格さえ取れば、
その人が10年かけた道のりをまるっとショートカットできます。
それだけでなく、受けられる仕事の幅も広がります。
なぜかというと
1つの資格で、複数の業種の許可を取れるものがあるから。
資格をとらず、実務経験でなる場合
実務経験にかぶりは認められないんです。
ここちょっとわかりにくいと思うので具体例をあげると↓
>> どちらか1つだけの許可がとれる
・Bさん…実務経験1年。『建築施工技士』に合格。
>> 「内装仕上工事」「ガラス工事」を含む12種類の許可が取れる
こう見ると、資格が取れたら
選べる仕事が圧倒的に増えますよね。
業種ごとのおすすめ資格
働きながら取るならセコカンがいい
では、どの資格を取ろうかなと思ったら
セコカンがおすすめ。
セコカンは難しいといわれがちですが
実は、取りやすい資格です。
なぜかというと、
・分量の多い専門工事の分野はすべて捨てても合格できる
準備していれば、十分対応できます。
合格率はだいたい50%くらいですが、
ほとんど勉強せずに受ける人もいるので、実際はもうちょっと高いです。
セコカンの試験は、1次試験と2次試験があります。
1次試験は誰でも受けられますが、
2次試験を受けるには、実務経験が必要です。
◆大学・専門卒→1年以上(指定学科以外は1年6か月)
◆短期大・高専卒→2年以上(指定学科以外は3年)
◆高校・中学卒→3年以上(指定学科以外は4年6か月)
◆その他→8年以上
ここまでを踏まえたうえで、
おすすめの資格を、
・取るのがかんたん
・仕事の幅が広がる
という観点で選びました。
土木系
土木系で資格が取りやすいのはこちら
・2級土木施工技士
・2級建設機械施工技士
「土木工事一式」「舗装工事」「とび土工コンクリート工事」の許可が取れます。
2~4週間くらいの学習で合格できる難易度で、
・1次試験は、4択問題
・2次試験は、建設機械に乗る実地試験
・2級土木施工技士
「土木一式」「とび土工コンクリート工事」「石工事」「鋼構造物工事」「舗装工事」「しゅんせつ工事」「水道施設工事」「解体工事」の許可が取れます。
1次試験の4肢択一式問題で、必要な学習時間は2~4週間ほど
2次試験は、記述式の問題です。
建築系
建築系で取りやすいのはこちら
こちらの試験は、
建築、仕上げ、躯体の3種類に分かれていて、それぞれ取れる許可が違います。
・建築
「建築一式」
・仕上げ
「大工工事」「左官工事」「浙江事」「屋根工事」「タイルれんがブロック工事」「板金工事」「ガラス工事」「塗装工事」「防水工事」「内装仕上工事」「熱絶縁工事」「建具工事」
・躯体
「大工工事」「とび土工コンクリート工事」「タイルれんがブロック工事」「鋼構造物工事」「鉄筋工事」
受けたい仕事と種類を間違えないように注意です。
造園系
造園系で取りやすいのはこちら
「造園工事」の許可をとることができます。
・1次試験は4肢択一式問題
・2次試験はちょっとした作文と選択問題
学習期間はそれぞれ2~4週間くらいです。
比較的勉強せずに目指すなら2級技能検定
技能検定は学科と実技があり、
片方落ちても、合格した方は次回免除になります。
学科は全50問の正誤問題と択一問題が半々くらい。
2級に合格して、3年の実務経験を経れば、専任技術者になれます。
ただし、受験資格があり
・3級に合格している
・専門高校や大学卒である
のどれかである必要があります。
技能検定の資格はもっとも取りやすいのですが、
・取れる業種が限定される
・合格後に実務経験が必要
なので時間はかかってしまうことに注意です。